さかしき人にみるこころ

さかしき人にみるこころ。これは、日本のメガネっ娘史に燦然と輝く大傑作。OHPの宣伝文句がホントそのまんま作品の本質を言い表してますな。

キーワードは「学園物」「知性派眼鏡っ娘」「クーデレ」「絶対領域」!

眼鏡の似合う知性派クールビューティー。良く言えば博覧強記、悪く言えば衒学的なヒロイン。

しかし、そんな彼女も後半からは一転して……美人だが衒学的で近づきがたい“さかしき女”から、美人な上にIntelligentな“エロかしこい”ならぬ“エロさかしい女”へ!

ということで、なんといってもヒロイン亜利美との掛け合いが楽しい作品です。主人公一重君も負けず劣らず知性派なので、凄い高度な会話だったりしますが、嫌味に感じないあたりの文章の巧さが光ります。また、キータームを文字色を変えて表記する、という斬新な文章の表示の仕方が、また味があっていいです。速読派も安心な設計。

お話自体は、非常にオーソドックスなボーイミーツガールもの。出会いのシーンこそ、ちょっと特異に見える設定ではありますが、作中で十分説明が付いてますし、ベタベタといえばベタベタ。ただ、会話が楽しいのと、意外に攻略が難しくて、プレイ毎に違うシーンが発見されたりするので、プレイしていて面白かったです。

価格帯としては廉価ソフトということで、BGMが流用だったり、ヒロイン一人だったりしてますが、想像以上にボリュームはあって大満足。特に、エロシーンの力の入れようには圧倒されました。お前らバカップルすぎるだろ!とかツッコミたくなるような無茶な展開に苦笑することしきり。一晩が長いよ・・・。

そして、何より凄いのはメガネの扱い。メガネの着脱だけで10個ぐらい選択肢があったり、亜利美に自分のメガネについて語らせたり、とミョーなこだわりがあってGOOD。AKINOKO.さんのメガネCGの可愛さもありますし、もう、最高ですな。素晴らしすぎる。

ということで、efと同日発売でなかったら、真っ先にプレイして絶賛していたのに惜しいことをしたなぁという感じですが、今からでも遅くないので絶賛しておく。しかもDL販売こそがメイン、という感じの売り方なのでメガネスキーは今すぐプレイするのだ!

[6/12追記]ホントにすぐに買うとは! 楽しんで貰えればいいですけどー。あと、はっきりいって分岐が理解できないかと思いますが、OHPのID登録者ページに、前半のチャートが出てますのでご参考まで。

[6/13追記]もひとりご案内ー。えーっと、勢いでレビュー書いといてなんですが、あまりメガネに期待されてもそこまでのものではないですよ、と弱気発言をしておく。あくまでエッセンスですから。しかし、隆盛してるという意識は全くないんですが、どのへんで隆盛してるんですかねー? メガネ棚もまだまだ隙間ありますし・・・。