ホワイト・ファング―狼は還らず

ホワイト・ファング―狼は還らず。ホワイトファング完結編。とても綺麗な終わり方。仁美と瞳の友情無き同盟が非常に巧く描ききられていて、読んでいて爽やかなお話でした。この手のミステリには珍しく2人主人公がそれぞれ別の目的・別行動で話を進めて、きちんと小説になっていてびっくりです。ちょいと出てくるキャラ出てくるキャラすべてがスーパーマン過ぎるという話はありますが、話の筋がすっきりとして良かったです。ラストも安易な纏め方でなくて、この作品のテーマ的には良かったです。

ただ、惜しむらくは、仁美が素晴らしい眼鏡っ娘にもかかわらず、眼鏡っ娘描写が薄いこと。徳間edgeだから挿絵もほぼないし、残念すぎる。