どんちゃんがきゅ?

どんちゃんがきゅ?クリア。非常に気に入ったわけですが、ひとに薦めづらい作品で感想が書きづらい内容。なんか売れて無さそうで非常に心配

作品世界としては、さかしきひとにみるこころと同時並行のストーリー、ということになってますがゲーム開始直後に、さかここのネタバレをON/OFFする選択肢が出てくるので未プレイでも問題なし。お話自体は完全に分離されてるし。同時にも一つ攻略ヒントをON/OFFする選択もあって、なかなか面白い試み。雰囲気ぶち壊しという部分もありますが、ON推奨。基本的に全てどんちゃん視点で描かれていて、地の文から全てまきいづみボイスが堪能できるという、マニアには溜まらないけど流石に飽きる構造。

お話は、既に俊夫と紀子が出会った状態から始まって、ひたすらいちゃいちゃする前半戦、真路乃編へのフリになるだろう姉離れテーマの中盤を経て、人形職人としての俊夫を確立していくクライマックスと、エロゲらしくないテーマの物語。人形職人としての生きざまをまざまざと見せつけられて、なかなか興味深いテーマでよかったです。いやまぁ、エロシーンはやたら長いんで、エロゲなのは間違いないですけど。

やっぱり特筆すべきなのは、まきいづみ。頭のユルイ発言をしつつも、結構したたかで、ミョーにエロいという非常に難しいキャラだと思うどんちゃんをきっちり実現してるのは凄すぎるとしかいいようがない感じ。特にクライマックス部分の好演には目を見張るモノがありました。ひたすら堪能。

個人的にちょっと期待していたシュリさんは、あまり活躍せずちょっと残念。まぁ、低価格ソフトのサブキャラなんでこんなもんでしょうけどねー。

とにかく、分かりやすいウリがないので、なかなか薦めづらいんですが、ヘンな物語が読みたい方は是非に。職人物語ってのは今時流行らなさそうですが…。あとは真路乃編への引きが凄いので、第三弾への期待が高まります。売れないから第三弾凍結とかならなければいいのですが。