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まいてつは九州復興の夢を見る

但し、フィクションの九州だけどっ。

ということでまいてつをプレイしたのでその感想など。 

おはなし

舞台は架空世界の日ノ本(日本)は御一夜(人吉)。その御一夜から湯医(湯前)を結ぶ御一夜鉄道を、帝都(東京)帰りの主人公の双鉄君が復興していくのがメインストーリー。この架空世界というのが結構特殊な設定していて、自動車と飛行機のあいのこみたいなエアクラという移動手段が普及していて、鉄道網はズタズタになっているといて、また、鉄道にはレイルロオドという運転整備が出来る人形型モジュールがあるというハイテク世界。そんな世界で、SLでの復興を図るという、これぞ趣味だねぇ、というエロゲ。

共通ルートがハチロクを試運転するまで、3人のメインヒロイン毎に異なる問題を解決、サブヒロインはあくまでおまけ、グランドルートで一番大きな復興、という構成。

奇しくも去年ファミ通文庫碓氷と彼女とロクサンの。 というSLラノベが出てましたが、あっちは走らせるまでに特化してたから分かりやすかったのに対し、まいてつは町の復興まで取り扱ってしまってて、プロットが濃厚すぎ。

そのため、企画の規模にギリギリ収めるために、いろんなものを犠牲にしていて、そのあたり好みが分かれるかも。市長と運転士を1キャラにまとめたのはどうよとか、先輩キャラと銀行の頭取を1(ryとか、エアクラって結局何やねんとか、前半点描にしすぎだろとか、微妙な点が数多い。どうにもこうにも盛り込み過ぎなんだよなぁ。ただ、コレを書きたかった、という情熱はよく分かるので、憎めない感じ。

そして、グランドルートがきちんと全体のまとめで一番分かりやすくてストレートなお話になっていて、読後感が非常に良いのがGOOD。

システム

発売直後にまとめサイト系で、最近のエロゲはここまで演出すんのか、みたいな記事が出ていたのですが、E-moteの使いこなしに関しては最先端。たぶん全立ち絵・全イベント絵にE-moteでのモーション突っ込んでいると思うのですが、それがウザくないレベルに抑えているのが素晴らしい。

新しい技術を使いこなしてるので、今後の作品にも期待が持てるのがいいですな。

また、章毎の進捗インジケータが画面一番下に出続けてるというのが地味に良かったです。普通に読み進めてるときも、回想使ってるときも、先がなんとなく見えていい塩梅。

音楽

全ルートにOP/EDボーカル曲ってのは凄すぎる。物量勝負で、かつ、そこそこの品質で揃えてきてるので、ただただ感心することしきり。オフボーカル含めて、作品世界によくマッチしている音楽で良かったです。ただ、これは! というのが無かったのがちょっと残念かなぁ。

エロ

メインのシナリオ上はフラグを立てるだけでエロシーンは無く、回想からしか見られないという割り切り仕様。これはこれで作品世界を損なわない巧い作りだったように思います。

シーン自体はE-moteでの動きを上手く活かしてて、なかなかのレベル。キャラ数も多いのでバリエーション豊かだし。

まとめ

現代エロゲのE-moteの使いこなし方を体験するのにはベストな作品といえるのかと。無駄な引き延ばしがないので、飽きずにラストまでプレイ出来ます。

そして、この無駄にコストかかってる感と、やっぱり売れて無さそう感(たぶん)のアンマッチっぷりに涙するのです。

ホントよくこんな企画通ったな、というのが正直な印象。

そして出たタイミングも絶妙だったかな、と。『隈元ー久留目が繋がらないなら、博太にも辿りつけない。』とか4月発売だったら変に叩かれてたのかも。3月発売で九州復興ネタだから誰も叩いてないけどねー(単に世間的に超マイナーだからという気もするけど)

ということで、なかなか楽しめたまいてつでした。