R.U.R.U.R 前半戦

想像以上に長い&コンプ後に印象が薄れてるかもしれないので、R.U.R.U.R前半戦感想。1st共通→2ndシロツメグサ→3rdヒナギク

OHPの紹介通りの、恒星間移民船最後の人間(マンカインド)イチヒコと、高等ロボット(チャペック)の織りなすおとぎ話なわけですが、雰囲気の作り込みが半端でなく、素晴らしい出来です。フランス語とボーカル入りBGMがアクセントになってて音響演出的にもいいですし、ポエムが各所に散りばめられていて自然と気分がお話に没入していきます。また、基本となるシナリオが流れる中アイキャッチ代わりに舞台設定の小咄を挿入するという構成も、飽きなくて良いです。

ということで、雰囲気ゲーなので、SF的設定を考察してはいけないお話だと悟りつつプレイしてたわけですが、かなり凝った作りになってて非常に面白いです。1stは分岐無しの共通エンドで舞台設定の概略を示して、なんじゃこりゃ状態にしておいて2ndから個別エンドっていう作りは、最近あんまり無いような気がします。一方、個別のお話そのものは非常にシンプルで分かりやすくて良い感じ。それゆえ敢えて書かないけど判るだろ的な、文章の投げ方が出来てて、特異な味のある文体を可能にしています。

惜しむらくは、選択肢が数少ない割に判りづらいので、最後に持って行きたかったメインヒロインっぽいヒナギクを先にプレイしてしまったことか。というか、残りのキャラがあまり好みのタイプでねぇ。とはいえ、この語り口は雰囲気的に好きなので、楽しみにプレイしますけどね。

あと、ポップコーンがこんなにエロい食い物だとは思わなんだ。今後は隠れて食べることにしよう(ぉ