紫色のクオリア

紫色のクオリア。久々になんか凄いものを読んだ。自分以外の人間が“ロボット”に見える少女を巡るSF、なわけですが、とにかく完璧としか言いようがない。小気味イイ文体で引き込ませる第一話、設定を踏まえた上で予想外の展開を見せる第二話、そして穏やかなエピローグな第三話と、ホント素晴らしい小説でした。自分にこれを誉めるだけの筆力がないのが悔やまれるわけですが、とにかく多くの人に読んで貰えるといいなぁ、と思います。ま、SFっていうだけで売れないんでしょうが…