真・恋姫無双 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀書・外史 -荒野の決戦!

真・恋姫無双 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀書・外史 -荒野の決戦!。これは酷い。ノベライズってことで期待値はかなり低かったわけですが、それを差し置いても酷すぎる。

恋姫無双ってのはゲーム版で50もキャラを出すことによる物量作戦でユーザを圧倒した作品なわけで、それをノベライズする場合はどうキャラを整理するかというところが最大の課題になるわけですが、何も考えずに魏と蜀の全キャラ(だよね?)出すとか意味分からん。おかげで名前だけ出てきてそのまま退場するキャラが続出していて意味不明。前半3割くらいがそんな流れで、そこを乗り越えればまだ読めるわけですが、正直何故編集者はこの部分にダメ出しをしなかったのかが理解できない。

残りも読めるとはいえ、あくまで前半と比較してであって、普通に考えるとダメダメ。明らかに盛り込んでいるストーリーに対して描写が追いついていない。この本を原案に上下巻くらいで書き直すと良い塩梅になりそうな感じ。なんというかフラストレーションの溜まる一冊でした。

ま、要するに、なごみ文庫の無印恋姫の小説は神だった!ということで