Steins;Gate コンプ

Steins;Gateコンプ。あー、面白かった。とはいえ、この面白さをネタバレなしに伝えるのは非常に困難。OHPからして、読まずにプレイした方が楽しめる要素を結構割ってしまってるし、秋葉原厨二病を愛する全ての人は事前情報を入れずにいますぐ買ってきてプレイして損はしないと思う。それだけのパワーは間違いなくある。

特筆すべき点は、3つかな。1つめがゲームシステム。この手のゲームには珍しく、選択肢が画面上に現れることはない。やれるのはケータイの操作のみ。途中までその操作をイマイチ理解してなくて悩みましたが、構造が分かればただの選択肢という気もする。ただ、非常に新鮮だったのは確かでプレイしていた楽しかったり。あと、そのせいでメールで進むシーンが結構多いのですが、コレ、ハイデフでないと結構辛そうな気がする。今時そんな奴はいない、という前提なのかな?

2点目は、会話文の巧さ。極端な性格のキャラばかり出てくるわけですが、それぞれのキャラ設定に合った台詞を意図的に書いてるな、というあたりが凄い。それも、パターン会話ではなくて、キャラ設定の中で喜怒哀楽書き分けてるのがびっくりですよ。2ちゃんねるワードの散りばめ方も上品な感じだし、会話がここまで飽きないのは素晴らしい。

3点目は、声優の演技。台本の良さは勿論あるのですが、それをさらりと演じてるのが凄い。特に主人公岡部役宮野真守の熱演は凄い。微妙な心の機微が台詞に現れていて、主人公とのシンクロ度を高めてくれます。無理にマッドサイエンティストを演じてるシーンとか最高でした。また、他のキャラについても総じてレベル高い。キャラ別にON/OFFできますがOFFにするのは勿体なさ過ぎる。

全体的なお話については、よくもまぁここまで作り込んだなぁと驚くことしきり。プロットレベルの出来の凄さがまずあって、そこに要素入れ込んだんでしょうが、最後まで中だるみすることなくお話が転がっていくのにびっくりですよ。分かりやすい伏線が真ENDまでとってあって、どう活かされるのか気になって仕方ないという部分もあるし、その裏で分かりづらい伏線も積み重ねられていたりとホント巧い。感服致しました。

ただ、巷ではEver17超えたとかなんとか言われてて、確かに総合的な評価は上だとは思いますが(というかEver17って前半が辛いからなぁ)、5年後10年後にヲタならこれをやれ! と言われるような挙げられ方はされない気もする。SFだしというのもそうだけど、何か凄いインパクトのある部分がないからなぁ。懐古厨の間で話題になるだけという展開になりそう。

とはいえ、今の時代に生きるヲタがやらない理由はない。Amzaon在庫がないとかいう問題はあったりしますが、もっともっと盛り上がってもいいゲームだとは思います。ネタバレなしに紹介するのが難しいという最大の問題点を抱えていて、最初に書いたとおりOHPとか酷いものだし、Gparaもプレイ中一番心が折れたシーンのネタ割ってるし、なかなか酷い。プレイ前にチェックするならマイコミの記事あたりが適当ですかね。とにかくオススメしときます。