オール主観映像、という言葉に惹かれてミスムーンライトを見てきました(とはいえ、ハードコアはスルーした私ですが)
正直映像面以外は期待していなかったのですが、どうしてこれが面白かった。
高校の映像部のマキの話と、マキの従姉妹でアイドルのミサコの話、映像部の顧問の知り合いの元映像ディレクターの博和の話の、3つが絡み合った構成をしていて、それがラストで巧く噛み合ってました。
冒頭から主観映像で撮られていることもあって、絵面的に分かりづらい。その中で3つの物語がどう繋がってるかが途中までさっぱり分からない。しかも、登場人物が多い、かつ、若い女性がやたら多いことから、これ誰?状態になるのですが、お話が収束されるにつれ、なるほどー、と分かってくるのが面白かった。
事前に3本柱だと知ってから見るとまた印象も違うのでしょうが、公式サイトを斜め読みしただけのレベルで事前知識がなかったので、新鮮な感覚でした。
映像面は映像面で面白かったです。正確な意味での主観映像ではなくて、撮り手が持っているカメラの映像での表現。ゆえに手ブレもあれば周辺がボケたシーンや4:3になるシーンもあり見ていて楽しかったです。これをやりたかったからこそのお話の設定だった、というのも見終わって分かるし。
あと、絵作りの面では、オレンジとイエローのワンピースでのアクセントが凄い。予告編とかでも見切れで各シーンに出てたりするのですが、普通のシーンが一気に絵面的に引き締まるのがよかったですな。
初回初日ということで、イオンシネマ板橋では舞台挨拶もありました。
ミスムーンライト舞台挨拶、コレすげーぞ。監督にキャストが15人も出てくるって! 監督もキャラ濃いし、キャストもノリがヘンだ
— NOG (@NOGjp) 2017年9月2日
劇場狭いので2列に並ぶという
映画「ミスムーンライト」東京初日! pic.twitter.com/OG97IeZO3F
— 新潟お笑い集団NAMARA (@NAMARA_PR) 2017年9月2日
結局最後まで一言も発しなかったキャストもいたような気がしますが、楽しい舞台挨拶となって素晴らしい時間となりました。
それはさておき、前半の所の作り込みが、設定とか分かった状態で見直さないと分からないと思うので、もう一度みたいなー、というのが正直なところ。
ミスムーンライトの見直しは、板橋は流石に遠いので、やはり港北かな? 幕張新都心はユーフォ巡りしてる時期だから厳しそうだけど、この監督の舞台挨拶があるなら通ってもいい気もする。さてどないしよ。
— NOG (@NOGjp) 2017年9月2日
今週来週がAC板橋、その次の2週がAC港北NT、その後9/30からの2週がAC幕張新都心という1館づつ上映というなんか凄い上映形態になっていますが、休みと合わせて見にいくのがいいのかなー、と思っています。
あとは、やはり初回はマキの話メインにみてしまったので、 ミサコの話の表現を見直したい。
そんなこんなで秋のダークホース、ミスムーンライトでした(映画は春のお話だけど)