アメフトW杯:Game9:決勝

他のイベントが軒並み中止になる中、開催するという決断をしたアメフトW杯決勝。とにかく大盛り上がりでいいイベントとなりました。

心配された天候も、多少風が強かったのと、2Qで雨が降ったのみで、昨日までの試合と比べてかなり良いコンディション。そして、準備万端で望んだ日本とかなり油断して試合に臨んだ米国の実力均衡具合、場内実況近藤祐司さんの頑張り、空気を読んだ審判のコール、等々うまく絡み合って、非常に見ていて楽しい試合でした。

特に、近藤さんの活躍はMVPを挙げても良いレベル。これまでも何試合か場内実況はやってたわけですが、的確なアナウンスをしてるだけでした。それが、今日の試合では、2Q終了間際から豹変。英語では普通にアナウンスしてるのに、日本語の部分が普通でなくなってて激しく笑う。「本場アメリカでの応援の方法をお教えいたします」「ディフェンスの時に大きな声を出して選手を激励します」「業務連絡、3rd downです」etc...(微妙に違ってたかも)。字面だけだと怒られないレベルにしてるのが見事でした。結果、後半はクラウドノイズが結構なレベルであがってました。まさか日本でのアメフトの試合でクラウドノイズが体感できるとは思ってなかったので感激でした。

試合の方は、後半きちんとアジャストしてきたアメリカのランを日本が止められず、タイブレークにはもちこんだものの、最後は力尽きたという感じ。流石アメリカは試合慣れしてますな。こういったソツの無さはなかなか埋まらないんだろうなぁ、とか感心しました。とはいえ、日本チームは、準備したものを良く出して、互角の戦いが出来てたとは思います。前半は完全に押してましたし。1st Playの高田の風を計算に入れてないパスを投げてのインターセプトさえなかったら勝ってたかも。まぁ、とにかく、面白い試合で大満足でした。

ということで、W杯も無事閉幕。結果論として、日本とアメリカ以外のチームはただの飾りでしかなかったのがなんとも。ヨーロッパはちゃんと予選が出来るくらいには参加国数も競技人口もいるのに、一向に強くならないのはなんなんだろうなぁ。NFLELもなくなるし、ますます地盤沈下しそう。そうなってくると、第4回のW杯は開催できるのかなぁ? 今回予選不参加のメキシコや、カナダあたりを引っ張り出さないと国際大会として成立しないような気がする。IFAFも頑張って欲しいな。

個人的には、今回のW杯、一アメフトファンとして、また、川崎市民として、非常に楽しませてもらえて大満足です。関係者の皆様ありがとうございました。